「あー遅刻しちゃう〜。」

じたばたと足を揺らしながら彼氏君のお腹に巻き付けていた腕に力を入れる。



「ちょっ!揺らすなって‥てか腹苦し‥!」


苦しそうにしている彼氏君をよそに、私は鼻歌を歌いながら後ろで言う。



「颯の背中おっきーい‥」

彼氏君の背中は凄い大きくて、私にとって一番安心出来る場所だ。


遅刻はしたくないけど、本音を言えばこのまま背中にしがみついていたいくらい。