あと少し‥ あと少し…。 家はもう目の前に見えていた。 そうよ。 そんなドラマみたいな展開になるわけないじゃない。 と、考えながら少しの距離を歩く。 「はぁ、つい‥」 ─カサ‥ ‥…何? また猫‥…? 後ろからまた不審な音が鳴り始めた。 そして音とともに足音らしきものも近付いている。 ─カツ‥カツ 私は急に怖くなり、後ろを見れずに家に飛び込んだ。