「分かった」

ミーナはうなずいて青い石を軽く握る。

「……そう言えば如月君、私の事名前で呼ぶようになったんだね」

ミーナはふふっと笑ってそう言った。

「……嫌か?」

「ううん。そんなことないよ」

ミーナは笑って首を振る。

「そうか……。なぁ、俺の事も名前で呼んでくれないか?」

「……いいの?」

「如月という苗字は、こっちに来る時に適当につけたものだからしっくりこないんだ」

(そうなんだ……)

「じゃあ……ライル……くん」

ミーナは小さな声で名前を呼んでみる。