「お前も食え」

ライルはチョコレートの包装を解く。

「口、開けろ」

「え!?」

ミーナが思わず開けて口にライルは素早くチョコレートを放りこんだ。

チョコレートは舌でまろやかに溶けていく。

「おいしい……」

ミーナは素直にそう言った。

「そうか……お前の血もそんな味がした」