ライルはミーナの髪を軽く上げ、ネックレスをかけた。

ひやりとしたライルの手が軽く首に触れくすぐったい。

軽く身をよじるとライルが低い声で

「じっとして」

と囁くように言った。

低くかすれた声がミーナの鼓動を早くする。

「……よし」

短く言うとライルは満足そうに笑った。

ミーナの胸で揺れる青い石は小さなきらめきを宿していた。