しばらくすると、ライルが戻ってきた。

「これをお前にやる」

ライルの手にはキラリとしたものが握られていた。

「?これは?」

「魔除けだ。単なる気休めだがないよりマシだろう」

それは小さな青い石がついたシルバーのネックレスだった。

(この石……如月君の目の色みたい。……とても綺麗)

「ほら、つけてやる」