このまま猫を放って帰るのはかわいそうだとミーナは悩みつつ言った。

「うーん……。本当はいけないんだけど……少しだけあけるからその隙に入ってね」

ミーナはそっと鍵を差し込みかチャリとドアを開けた。

少しだけドアを開けて

「ほら、入って」

と猫に中に入るように促す。

しかし当の猫は中々入ろうとしない。

(もっと開いた方がいいのかな?)

「これならどう?」

猫が入るには十分すぎるほどにドアを開ける。