「…………」

しかし何の反応もない。

(いないのかな?それとも寝てる……?)

もう一度鳴らしてみるがやはり反応がない。

(……帰ろう。プリントはポストに入れればいいし……)

その時だった。

「きゃ……!」

足元に柔らかな物が当たり思わず声を上げる。

見ると黒猫がこちらをじっと見つめている。