【完】ヴァンパイアとチョコレート

ふと赤い扉が目に入る。

どこか華やかな雰囲気のある扉だ。

(この扉は……?)

何となく赤い扉に手をかける。

思ったよりも簡単に扉が開いた。

瞬間、鋭い光が放たれる。

まりの眩しさに思わず思わず目をつむる。

(な、何……!)

光は徐々に収まっていきそっと目を開ける。

扉は半分開いた状態で、そこから何者かがじっとこちらを見ていた。

「きゃ!」

ミーナは飛び跳ね後ずさる。

「あ、れ~?珍しいお客さんだ♪」