【完】ヴァンパイアとチョコレート

何となく早足で靴箱に向かう。

ミーナは家庭科室であったことは誰にも言えないでいた。

(あんな恥ずかしい事、ナナにも言えないよ……)

隣で笑っている親友をチラリとみてミーナはため息をついた。

指を舐められ首筋にキスされた事にも驚いたが、もう一つ気になることがある。

『今夜迎えに行く』

ライルはそう言ったがどういう意味だろう。

まさか本当に家に来るとは考えにくいが何だか嫌な予感がする。

(そうだ!ナナの家に泊めてもらおう!)

「ね、ナナ!今日泊まりに行っていい?」

「うん、いーけど急にどうしたの?」

「うち、親が旅行でいなくてさ。一人じゃさみしいから……」

「あ~なるほどね☆いいよ~お母さんに聞いてみるね」

「うん。ありがとう!」

ミーナはほっとして微笑んだ。

(一人にならなければ大丈夫……だよね?)