【完】ヴァンパイアとチョコレート

もやもやとした気持ちを抱えたミーナには、その日の残りの授業は全く身に入らなかった。

「ミーナ帰ろ~」

「うん!行こう!」

HRが終わり、ミーナは素早く荷物をまとめる。

「ねぇ、如月君起こさなくていいの?」

いつもは彼を起こして帰るのに、ミーナはライルを放って教室を出た。

「えーっと今日はしばらく寝てから帰るんだって」

とっさにそんなウソをつく。

(だって声をかけるのも気まずいし……)