【完】ヴァンパイアとチョコレート

ライルはそのままミーナの首筋に歯を立てた。

「!?」

ミーナは驚きのあまり声が出ない。

痛くはないが、じんわりとした熱が広がっていくのを感じる。

「……今夜お前を迎えに行く」

その声は普段のライルの物とは違って低く掠れたものだった。

「む、迎え……?」

「そうだ……それがお前のためだ……」

甘く囁くように告げてライルは家庭科室を後にした。

「……?」

体が熱い。

(む、迎えに行くって
どういう事なの……)

首筋に手を当てるとそこが脈打つように疼いている。