【完】ヴァンパイアとチョコレート

「あ、ヤバイ!」

ミーナは時間を忘れて没頭していたようだ。

隣を見るとライルが穏やかな寝息を立てていた。

(起こすの忘れてた!)

「如月君!起きて~もう授業終わっちゃったよー!」

肩を揺さぶって起こす。

「ん……あぁ、もうこんな時間か……」

「うん。もう昼休みだよ。私は残ってエプロン仕上げてるの」

「……木々野はまだここにいるのか?」

ライルはとろんとした目つきで聞いてくる。

それが妙に色っぽくて、ミーナは思わずドキドキしてしまった。

「う、うん。あと少しで完成だからね」