ナナは声を潜めて言うとミーナの肩をポンとたたいた。

「まー頑張って!あと三十分あるしさ」

と言い自分の席に戻ってしまった。

(エプロンなんて自分で買うのになぁ……)

ミーナは自分の不器用さに悲しくなりつつも針を進めた。