ナナのアドバイスを受けてまつり縫いでエプロンを仕上げていく。

「今どき手縫いってのもないよね~」

ナナがそういうとミーナはうんうんとうなずいた。

「だよね~あー、時間内に終わらないかも」

「頑張れ!……ところで如月君ってずっと寝てるの?」

この様な実習は提出物を出さないと成績に響く。

しかしライルはさっさと仕上げてしまい、今はいつもの様に静かな寝息を立てている。

「ものすごい速さで縫い上げて先生に褒められてたよ……」

ミーナは羨ましそうにライルを見る。

「マジで……?さすが如月君だね……」