【完】ヴァンパイアとチョコレート

「ふぅん……キミ結構やるね?ただの弱小ヴァンパイアだと思ってたのに」

アンバードはつまらなそうに言って剣をルネに向ける。

「やめろ!!!」

ライルは走りだし、アンバードの背中に切りつけようとしたーー。

が、すんでの所でかわされてしまう。

「ライ君はさぁ、混血なんだよ?純血のオレに力でもスピードでも劣ってる。分かる?」

剣を弄びながら言うその顔は何の感情も見えない。