【完】ヴァンパイアとチョコレート

「おやぁ?お客さんだ」

アンバードが振り返り玄関に立つ尽くすミーナを見た。

赤い瞳はらんらんと輝き口元は歪められている。

「ミーナ!?どうしてここへ……!?」

ライルはミーナに視線を移す。

「ここは危ない!早く戻れ!!」

ライルはそう叫び、アンバードの剣を振り払った。