どれくらい時間が経っただろうか。

しんとした闇の中で微かな違和感を感じてミーナは目を覚ました。

(何だか様子がおかしい……)

ベットの脇にある時計を見ると夜の2時を指していた。

ミーナはリビングに入る。

(…………!?)

そこにはソファで寝ていたルネも、チョコレートをかじるライルの姿もなかった。

籠の中でピクシーが時折寝返りを打つだけだ。