キラキラと砂金のように粉は輝き部屋中に散らばっていく。

(ピクシーの森で見た光景みたい……)

ミーナは輝きの中心にいるライルと見つめる。

(本当に綺麗だな……)

こんな状況なのにそんな事を考えてしまう自分は危機感が足りないと思ったが、ライルが傍にいるというだけで心強い。

「これで大丈夫だろう」

光が収まりライルは息をついた。

「悪いが、少し休ませてもらう」

ライルは言って寝室のドアを開けた。