「ああ……大丈夫だ」

ライルはちらりとミーナを見て言ったがライルはミーナと距離を取っている。

「アイツが来てもミーナの姿が分からないように結界を張った方がいいな」

ライルはふらつく足で立つと、ルネに『ピクシーの粉』を持ってくるように言った。

「それは?」

ミーナは金色に輝く粉の美しさに目を奪われっる。

「ピクシーの粉だ。……昔、彼らに分けてもらったんだ」

ライルはその小瓶を受け取ると目を閉じた。

「…………」

ぶつぶつを何事がつぶやくと粉が宙に放たれる。