きつく目を閉じてライルは言った。
「お前の血が……俺にヴァンパイアの本能を呼び覚ますんだ」
「ヴァンパイアの本能……」
「そうだ……俺は半分人間だから十字架は効かない。だけど血を飲んでしまったらアイツと……アンバードと同じになってしまう……」
苦しげに気を吐きながらライルは瞳を閉じた。
「だから傷が治るまでは俺のそばに来たら駄目だ……」
ミーナは背を向けたライルとただ見つめた。
(私の血がライル君を苦しめる……)
胸に揺れているネックレスをそっと握る。
それは汗ばむ手のひらを癒すように淡い光をまとっていた。
「お前の血が……俺にヴァンパイアの本能を呼び覚ますんだ」
「ヴァンパイアの本能……」
「そうだ……俺は半分人間だから十字架は効かない。だけど血を飲んでしまったらアイツと……アンバードと同じになってしまう……」
苦しげに気を吐きながらライルは瞳を閉じた。
「だから傷が治るまでは俺のそばに来たら駄目だ……」
ミーナは背を向けたライルとただ見つめた。
(私の血がライル君を苦しめる……)
胸に揺れているネックレスをそっと握る。
それは汗ばむ手のひらを癒すように淡い光をまとっていた。

