ミーナの胸に揺れていた青い石から鋭い光が放たれる。

「!?この光は……!?」

闇を一掃するような清涼な光が辺りを包む。

アンバードはその眩しさに数歩下がる。

ミーナはただ驚いて石の光を見つめた。

「間に合ったか……」

ミーナを守る様に立つ男……。

つややかな黒髪。

ダークブルーの瞳。

眉間にしわを寄せてアンバードを見据える男ーー。

「ライル君!!」

ミーナは目の前に立つ男の名前を呼んだ。