「アンバードが……!?」

「うん、さっき散歩してたら魔界の匂いがしたんだ。気になってたどってみるとアンバード様の姿が……」

ルネはガタガタを震えながらそう言った。

「あの廃屋の封印が破られたんだな……」

ライルはチッと舌打ちして立ち上がる。

「ど、どこに行くの?」

玄関に向かうライルを追いかけてミーナは不安げな顔をする。

「様子を見てくるだけだ。……お前はここにいろ」

ライルはそう言ってルネと共に出て行ってしまった。