ミーナが首をかしげていると

「どうしたのー?」

とナナに声をかけられミーナはライルから目を逸らした。

後で、もう一度ライルの方を見たが彼は木に背を預けていつも通り眠っていた。

(さっきのは気のせい……だよね?)

ミーナは不思議に思いつつもタイムを計っている他クラスメートに視線を移した。