艶かしいライトを浴びてベットが軋む。

汗ばむ肌と肌が触れあいペタペタと音がした。





「は、あぁ…! あぁぁん!!」





そんな音を描き消すように男の下に組敷かれた女は良がり声で鳴いた。


下半身に襲う圧迫感が私を往き来する度に身体が熱くなる。

時折、脳裏を過る白い光景は限界をさしていた。



「んぁ…はぁ…か…やまさっ…ぁ!」



余裕のない声でそれを伝えようと声を漏らす。

「も…限界?」



表情を微かに歪めた嘉山さんは私の言いたいことを理解したように中の中を突く。


強引に擦りつかせると私は今日一番の声を上げて逝った。






「はぁ…はぁはぁ…」






ズルリと私の中から嘉山さんのものが引き抜かれる。

身体中が痺れるような感覚を味わいながら
私は不足していた酸素を肩を揺らして必死に吸い上げた。



「ごめん 二回はちょっと無理し過ぎたかな?」

事を終えた嘉山さんが私の隣に寝そべる。
私はゆっくり首を振って嘉山さんの方へ身体を傾けた。


「二回なんて全然余裕ですよ」





軽く口角を上げて笑う。





私はいつからこんなわざとらしい笑顔を作るようになったのだろう。

……思えば、私が二回も三回も余裕になったのも
同じくらいからだったように思う。



最初の頃は一回でも気絶してしまうことがあるくらいだったのに


今では一人の相手に三回は出来るようになってしまった

一日に二人相手にすることがあるくらいだから合わせれば五回くらいはいけるかも知れない。



「流石、恵美ちゃんだね。 俺、嫁とももう3ヶ月もやってないからさぁ…溜まって溜まって」

満足した笑顔を浮かべる嘉山さんを見ると3ヶ月は溜まっていたものも今回ので全て流されたのだと思う。





嘉山さんは三十代前半の若手社長だ。


自分では小会社だと言っているけれど
私が毎回他の人から貰う金額の桁がいつも一つ違うところを見るとやっぱり社長なんだなと実感する。


本人も言った通り、嘉山さんは立派な既婚者だ。

一歳の子供もいる円満な家庭である反面
子育てなどで忙しい奥さんに対して溜まっているものも多く、時々こうして私を買う。