8月の宝探し


伸びきった髪をかきあげ、チャリにまたがる。


向かう先は、図書館……、

と見せかけて、

実際にチャリを走らせたのは……、





カフェ『ミラージュ』。





昼間はコーヒー、夜は酒を出す店だ。

まぁ、未成年の俺は、夜の方には、まだ顔を出したことはないけど。




――カランコロン。




木枠のガラスドアを開けて、中に声をかける。


「うーっす……」