「彼女の方は、純粋に先生に恋してるだけかもしれないし、そっとしておいてあげられない?」
隣りのトモアキもうなずいている。
うーん、……そういうもんか?
俺としては、同罪なんじゃねーかとも思うけど。
でも、桃香にそう言われて、無視するわけにはいかねぇ。
「いや、もちろん、俺もそう思ってたよ!
教育委員会っつーとこに、うったえてみるよ」
「ありがとう」
「いや、べつに……」
ほんのり微笑んだ桃香に礼を言われ、俺はあわててアイスコーヒーを口に運んだ。
帰ったら、インターネットで教育委員会について、調べてみるか……。

