8月の宝探し


「もも……」


マスターは、やっぱり桃香に話しかけようとする。

ヤバい、防がないと!



「ワーワー! あ、そうだ、マスター!」


とっさに立ち上がって、注意を引くと、

マスターは、イヤそうな顔でこっちを見た。


「……なんだよ?」

「あー、えーっと……」


声をかけたはいいけど、なにも考えてなかった。

なんか、いい話題はないか?

頭をフル回転させて……、


あっ、そうだ!

あれにしよう!