ほどなく、アイスコーヒーは出来た。 「はい、お待たせー」 まっさきに、桃香の前に出す。 「どうも……」 トモアキと俺の分も出すと、マスターは、また桃香の前へ行こうとする。 おいおい! そうはさせるか! 邪魔するために、わざとマスターに話しかける。 「なぁなぁなぁ、マスター!」 「んぁ? なんだよ?」 「さっき、修理終わって帰ってくるとき、校門から変なヤツが出てったんだよ」 「え? 変なヤツ?」