8月の宝探し


ほどなく、アイスコーヒーは出来た。


「はい、お待たせー」

まっさきに、桃香の前に出す。

「どうも……」


トモアキと俺の分も出すと、マスターは、また桃香の前へ行こうとする。



おいおい!

そうはさせるか!

邪魔するために、わざとマスターに話しかける。



「なぁなぁなぁ、マスター!」


「んぁ? なんだよ?」


「さっき、修理終わって帰ってくるとき、校門から変なヤツが出てったんだよ」


「え? 変なヤツ?」