あー、チクショー! この、スケベ中年が! 桃香、困ってんじゃねーか! 桃香からマスターを引き離すために、大声で怒鳴る。 「マスター、すんげー、のどかわいてんだけど!」 するとマスターは、俺を横目でにらんできた。 「へいへい、わかってるよ!」 しかし、桃香には猫なで声で、 「桃香ちゃん、すぐ作るからねー」 なーんて言ってる。 あー、気色わりぃ! ったく、なんなんだ、あのにやけた顔は! いい年して、少しは落ちつけよ!