しまった……。
けど、もう遅い。
マスターは、ニコニコしながら、桃香の前へ移動した。
「はじめまして。
トモアキの叔父で、ここのマスターをやってる星野満英です」
「あ、はじめまして。
トモアキ君と同じ高校に通ってる、飯倉桃香といいます」
「あ、同じ高校なんだ?」
「はい。
中学も同じで、中3のときは同じクラスでした。
今は、クラスは違うんですけど……」
「そう。
修理、手伝ってくれたんだって?
暑いのに、ありがとね」
「あ、いえ……」
桃香はマジメに答えているけど、表情は、とまどい気味。
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