そうこうしている間に、 トモアキは、すでに修理にとりかかっていた。 桃香に手伝わせながら、金網と針金で、器用に穴をふさいでいる。 トモアキは、昔から手先が器用だ。 絵や工作が得意だから、こういうことも手早くこなす。 俺と会長も手伝って、30分程度で作業は終わった。 最後に、立入禁止の看板を取り付けて、作業終了! 頑丈にふさいだから、もうガキどもが入り込むこともないだろう。 「よしっ! OK!」 ひたいの汗をぬぐって、腰を上げる。