「ここは工事中で、おまえら子どもが入っていい場所じゃないんだ。 もう、もぐりこむなよ!」 調子に乗って、念を押し、そいつらを引きつれて、校舎を出る。 素直に従ったガキどもだったが。 ……なんだコイツ、いっちょまえに、ガン飛ばしてんのか? ちょっと、悪そうな顔をしたヤツがひとり、俺をにらんでくる。 でも、こんなガキは相手にするまでもないから無視。 トモアキたちが待つ金網のところまで、黙って歩いた。 ところが。 一番最後に金網から外に出たソイツは、振り向きざま叫んだ。