なぐりこみに行くわけにもいかねーし……。 やり場のない怒りに、こぶしを震わせてると、会長が聞いてきた。 「それよりおまえら、自由研究でもやるのか?」 「あん?」 会長は、トモアキの持っている、網や針金の入った袋を見ている。 「自由研究って……、小学生じゃねーよ!」 思わず突っ込むと、会長はクスリと笑う。 チェッ! バカにしやがって! 顔をしかめたが、その瞬間、ひらめいた。