意外、なんて言葉で済ませられないくらい、意外だ。 けど、今ここで、そのことを話しあっても、どうにもならない。 2学期になったら、ちょっと情報集めてみるか……。 「ま、いいや。行こうぜ」 ビルに消えた会長に背を向け、歩き出す。 しかし、角にさしかかったところで、マズいことに気づいた。 やべぇ……。 こっちって、ラブホがある方じゃん……。 ここまで来て、やっとそのことを思い出したけど、時すでに遅し。 好きな子の手を引いて、ラブホの前って……。