8月の宝探し


「そう、人助け!
ボランティア活動、みたいなもんかな。
よし、行こうぜ!」


目を丸くしてる桃香の手を、強引に引く。


「えっ、アツヤ君、それって、なにするの?」


「フフン、それは来てのお楽しみ!」


「えぇっ!?」



桃香は助けを求めるようにトモアキの顔を見てるけど、

トモアキは、苦笑いを返すだけ。


これが、俺流ってこと、トモアキはわかってるからな……。