「えぇっ? じゃぁ、桃香ちゃん、ふられちゃったの?」
「そういうこと!」
「へぇ……、そうなんだ。
あっちゃん、詳しいね。
あ、そういえば、あっちゃん、中3のとき、桃香ちゃんのこと、好きだったんだっけ」
「あーーー、うっせー!
今はそんなことは、どうでもいんだよ!
俺は、あの派手な女が、桃香から部長を奪ったって、自慢げに話してるのを、たまたま聞いただけだよ!」
「ふぅん、たまたま、ね」
クスクス笑いながら、トモアキは桃香の方に目を戻した。
「でも、桃香ちゃん、なんか、中学の頃と印象変わったね」
「そうか?」

