8月の宝探し


納得して、同時に、ちょっとほろ苦い気分になった。


そのとき。




「あっちゃん、買い物終わったよ!」


ポン! と、うしろからトモアキに肩をたたかれ、飛び上がる。


「うわっ、トモアキ!
おどかすんじゃねーよ!」


「えっ、どうしたの?
あれ? あそこにいるの、桃香ちゃん?」


「あぁ……」




トモアキも、中3のときは同じクラスだったから、当然、桃香のことは知っている。