8月の宝探し


また照れくさくなってきて、あわてて話を変えた。



「で、この残りの金、どうする?
もう、警察には渡せねーよな?
これは、マスターが持ち逃げしたことになってるワケだから」


すると、会長がトモアキを見る。


「そのことなんだけど、星野」


「ん?」


「俺はさっき、マスターにかなり辛辣なことを言ったけど、
星野にとっては、マスターは身内だろ?
星野は、マスターをどうしたい?
このままだと、マスター、本当に逮捕されちゃうかもしれないんだが……」


すると、トモアキは即答した。


「ほっとけばいいよ。
俺、今回のことは、一生許さないって思ってるから」



えっ、マジか……?


トモアキがこんなふうに言うなんて、長い付き合いでも、初めてのことだ。