また照れくさくなってきて、あわてて話を変えた。
「で、この残りの金、どうする?
もう、警察には渡せねーよな?
これは、マスターが持ち逃げしたことになってるワケだから」
すると、会長がトモアキを見る。
「そのことなんだけど、星野」
「ん?」
「俺はさっき、マスターにかなり辛辣なことを言ったけど、
星野にとっては、マスターは身内だろ?
星野は、マスターをどうしたい?
このままだと、マスター、本当に逮捕されちゃうかもしれないんだが……」
すると、トモアキは即答した。
「ほっとけばいいよ。
俺、今回のことは、一生許さないって思ってるから」
えっ、マジか……?
トモアキがこんなふうに言うなんて、長い付き合いでも、初めてのことだ。

