「この金になにかある前に、それだけはやってしまおうと思って、独断で、昨日の昼間、学校に行ってきたんだ」 「なんで?」 そこで、会長は、またちらっと俺を見た。 「……五十嵐が、星野と一緒に高校を卒業したいって言ってたからさ」 「えっ? あっちゃんが……?」 トモアキが俺を見る。 桃香も、成り行きに驚きながら、まん丸な目で俺を見た。 会長は、やや、すまなそうだ。 「勝手に使ってゴメン」 会長は俺に謝ってきた。 「いや……」