8月の宝探し


「で、どうなるか、待ってた。
なにも起こらなければ、それでよし。
けど、夜、星野から電話があって、マスターが持ち逃げしたって言われた」


「うーん……、そうか……」



結果的には、会長のにらんだとおりだったってワケだ。


まいったな。


すげぇよ、会長……。



「じゃぁ、あのシナリオも、最初っから考えてあったのか?」


「まぁな。
ただ、うまくいったのは、飯倉さんの演技力のたまものだと思うよ。
悪いけど、星野にはウソはつきとおせないと思って、ウソは全部、飯倉さんに言ってもらったから」


「え、そうなのか?」



そう言われて、昨夜のことを思い出す。


すると……。