『ふ、ふざけるな!
俺は、1銭もとっちゃいない!』
「でも、逃げたじゃないですか。
警察は、非常線張って、マスターの車、探してますよ。
今も自家用車乗ってるなら、乗り換えた方が賢明ですよ」
『おい、なんでそうなるんだ?
俺は、なにも盗んでない!』
「だったら、今すぐ野川警察署に行って、そう話したらいいんじゃないですか?
信じてもらえるかどうかは、知りませんけど」
『マジかよ……。
おいっ、金はどこにやったんだ!』
「それは内緒です。
じゃ、マスター、お元気で」
『ちょっ、待て! 話はまだっ』
――プッ……。
会長は、強制的に通話を切った。

