8月の宝探し


「はぁ?
金は、あんたが持ち逃げしたんだろーが!
なに寝ぼけたこと抜かしてんだよ!」



すると、会長が、俺からケータイを取りあげた。


なにするのかと見てると、スピーカーにして、テーブルの真ん中に置く。


これで、みんなにもマスターの声が聞こえるってワケだ。


そのケータイに向かって、会長が話しかける。



「もしもし、マスター、沢木です。
聞こえますか?」


『あん? 沢木?
あぁ、トモアキの同級生か!
なんだ?』


「金をすりかえたのは俺です。
五十嵐も星野も、なにも知りません」


『あぁ? おまえのしわざか!
ふざけたことしやがって!』