「はぁ?
金は、あんたが持ち逃げしたんだろーが!
なに寝ぼけたこと抜かしてんだよ!」
すると、会長が、俺からケータイを取りあげた。
なにするのかと見てると、スピーカーにして、テーブルの真ん中に置く。
これで、みんなにもマスターの声が聞こえるってワケだ。
そのケータイに向かって、会長が話しかける。
「もしもし、マスター、沢木です。
聞こえますか?」
『あん? 沢木?
あぁ、トモアキの同級生か!
なんだ?』
「金をすりかえたのは俺です。
五十嵐も星野も、なにも知りません」
『あぁ? おまえのしわざか!
ふざけたことしやがって!』

