門の脇にチャリを止め、インターホンを押す。 すぐに会長が玄関から出てきた。 「うーっす!」 声をかけると、うなずきながら、門を開けてくれる。 「もうふたりとも来てるよ」 「マジかよ? はえーな!」 まだ、約束の10時前だ。 会長はくすっと笑う。 「みんな、気が気じゃなかったんだろうね」 ふぅん、そんなもんか……。 でもまぁ、俺だって、約束より早いことなんてめったにないから、ひとのことは言えない。 「今日は、朝から母も姉も出かけてるから、気楽にして」