8月の宝探し


門の脇にチャリを止め、インターホンを押す。


すぐに会長が玄関から出てきた。


「うーっす!」


声をかけると、うなずきながら、門を開けてくれる。


「もうふたりとも来てるよ」


「マジかよ? はえーな!」


まだ、約束の10時前だ。


会長はくすっと笑う。


「みんな、気が気じゃなかったんだろうね」


ふぅん、そんなもんか……。


でもまぁ、俺だって、約束より早いことなんてめったにないから、ひとのことは言えない。


「今日は、朝から母も姉も出かけてるから、気楽にして」