おっさんはそう言われても、ビクともしなかったけど、若手刑事が反応した。
パチパチとせわしなくまばたきしている。
トモアキもそれに気づいた。
「やっぱり、そうなんですね……。
叔父さんなら、篤也君の名前も家の場所も知ってますから、そうなんじゃないかと思いました」
マジかよ?
マスター、金を持ち逃げしただけじゃなくて、俺を警察に売ったのか!
……そうか。
どうりで、さっき、刑事たちが、マスターの名前に興味を示さないはずだ。
今日の昼間にでも、ここに聞きこみに来て、マスターの名前をすでに聞いてたんだろう。

