すると、またケータイがブブブ……と震えた。
『あっちゃん、今、会長と桃香ちゃんにも連絡した。
で、会長から伝言。
【警察には、なにも言うな。
そのかわり、ミラージュに警察を連れていけ。
そこで、星野と飯倉から、警察に話をさせる。
いいか、五十嵐、おまえはなにも言うなよ!
悪いようにはしない。
俺を信じろ】
以上。
ミラージュで、桃香ちゃんと待ってるね!』
……どういうことだ?
でも、会長がそう言ってるんなら、きっとそうするのがいいんだろう。
今はショックで、なにも考えられない。
会長たちにまかせよう。
ケータイをしまい、前の刑事たちに声をかけた。

