金網の破れは、ちょうど子どもがひとり通れるくらいの大きさだった。


「これくらいの網と、針金と、あと看板かけるんだっけ……」


トモアキが調べてるのを、隣に立って見てると、


校庭だけじゃなく、校舎の中でも、ガキどもが遊んでいるのが見えた。


鍵がかかってないのか、どこか窓ガラスが割れてるのか……。



「不用心だな……」


「え? あっちゃん、なんか言った?」


「いや。
じゃ、ホームセンター行くか」


「うん!」