内心の動揺をさとられないように、しれっと答えることにした。
「あのー、もしそうだとして、なにが悪いんすか?
俺、南小の卒業生なんですけど」
「校門に看板があっただろ?
今、あそこは立入禁止だ」
「そうっすか。
すいませんでした。
もうすぐ取り壊されるって知って、なくなる前に、昔のこと思い出しながら、友達と探検してただけです」
すると、若手刑事は、苦々しげに俺をにらんだ。
まぁ、不法侵入、とかの罪にはなるかもだけど、どうせ俺は未成年だし、
今まで補導されたこともないし、おおごとにはならないだろ。
そう、たかをくくってたんだが。
おっさん刑事の方が、しぶしぶ、といった様子で口を開いた。

