8月の宝探し


内心の動揺をさとられないように、しれっと答えることにした。


「あのー、もしそうだとして、なにが悪いんすか?
俺、南小の卒業生なんですけど」


「校門に看板があっただろ?
今、あそこは立入禁止だ」


「そうっすか。
すいませんでした。
もうすぐ取り壊されるって知って、なくなる前に、昔のこと思い出しながら、友達と探検してただけです」



すると、若手刑事は、苦々しげに俺をにらんだ。


まぁ、不法侵入、とかの罪にはなるかもだけど、どうせ俺は未成年だし、

今まで補導されたこともないし、おおごとにはならないだろ。


そう、たかをくくってたんだが。



おっさん刑事の方が、しぶしぶ、といった様子で口を開いた。