小さくため息をついて、今度こそ2階にあがろうとすると。 「そうだ!」 マスターが、大声を上げた。 「ん?」 振り返ると。 「おまえら、道具買う金渡すから、金網、修理してくれよ!」 「はぁ? なんで俺らが!」 「いーじゃねーか。 どうせ暇なんだろ? ついでに『立入禁止』って看板も掛けとけ!」 「マジかよ?」 「マジ、マジ、大マジ! たまには、世のため人のためになることをしろ!」