8月の宝探し


小さくため息をついて、今度こそ2階にあがろうとすると。


「そうだ!」


マスターが、大声を上げた。


「ん?」


振り返ると。


「おまえら、道具買う金渡すから、金網、修理してくれよ!」


「はぁ? なんで俺らが!」


「いーじゃねーか。
どうせ暇なんだろ?
ついでに『立入禁止』って看板も掛けとけ!」


「マジかよ?」


「マジ、マジ、大マジ!
たまには、世のため人のためになることをしろ!」