「じゃ、実際に見つかってみて、どうよ?
あの金、どうしたい?」
「俺は、べつに、どうでもいいよ。
あっちゃんの、好きにしたらいいんじゃない?
宝探ししようって言い出したのも、見つけたのも、あっちゃんなんだし」
「いやいや、それは違うだろ。
みんなで見つけたんじゃないか!
じゃ、質問変える。
警察に届けるべきだと思うか?」
「あぁ、それは……」
さっきは、俺をかばうために、桃香にああ言ってはいたけど、
トモアキの本音はきっと別だ。
そう考えてると、案の定、申し訳なさなさそうにつぶやいた。
「……届けるべきだと思う」
ほらな、やっぱり。
っとに、どいつもこいつも!
ひとの気も知らないで!